| 釣行日 | 7/16(木) |
| 船宿 | 日立港 龍翔丸 |
| 釣り物 | 浅場ソイ・カサゴ五目 |
| 料金 | 乗合 \7,000(エサ別) |
| 釣り場 | 日立沖、水深10-15M |
| 天候 | 曇り |
| 海 | 凪 |
| タックル | 30-240中通し、小型両軸 |
| 仕掛け | 胴付き2本針(船宿仕掛け)、オモリ25号 |
| 餌 | 冷凍イワシ |
のんびりタコもいいし、夜イカ初チャレンジも捨て難い。あれやこれや考えているこの瞬間が実は釣行で一番楽しい時なのかもしれない。
さんざ悩んだあげく、
「骨までしゃぶれるよーなオイシー魚をいっぱい釣ってきて」
家族衆議一致の声におされ根魚五目に決めた。
さっそく、過去にハナダイやイナダ釣りで何度かお世話になったことのある日立港の龍翔丸に電話してみる。
「根魚の状況はどーですか?」
「ムラゾイ、カサゴ中心にそこそこでてますよー。今日は外道で74CMのヒラメがでたってさっき無線が入りましたし。」
(ムムム、ヒラメ)
「明日1人なんですけど乗れますかねー。」
「お一人ですかー。明日はまだ他に誰も予約入ってないんですよ。今晩7時すぎにもう一度電話いれてもらえますか。もし出ないようだったらよその船を紹介させてもらいますから。」
「わかりました。今晩電話します。」
実は、今春11年のサラリーマン生活に別れを告げ家業を手伝うようになった。自営業の特権!?とばかり空いている平日釣行のチャンスを窺っていたのだがまさかこんな落とし穴があるとは。予定変更が頭をよぎる。
約束通り7時すぎに再度電話してみると出船OKの返事。良かった良かった。
当日・・・
4:00起床、4:20自宅を出発。近所の三郷ICから常磐道に入り一路日立へ。
先日1ヶ年点検を終えたばかの愛車FORESERも快調。予定通り5:30に第五埠頭にある船宿へと到着した。車から降りてみると高速ではまったく無かった北東の風がけっこう強く肌寒いくらい。釣果への影響がちょっと気になる。
受付をすませた後、一旦車へ戻り身支度を整え乗船。右舷に4本、左舷に3本竿が立っている。ここの船は30人以上乗れる大型船なので、これならばオマツリの心配はなかろう。なぜか?空いていた左舷大トモに釣座を構え支度を始める。今回は、オモリ25号と聞いていたので15号負荷2.1M、外ガイドのキス竿と30号負荷2.4Mの中通し竿の2本を用意してきたが、風によるガイドへの絡みを嫌い中通しの竿を使うことにした。
6:00出船の予定だったが私が最後の客だったようで5:45とちょっと早めの河岸払い。早々にキャビンに逃げ込んでいると30分ほどの航程で最初のポイントへ到着。
到着までタルの海水につけて解凍しておいたイワシをつけて第1投。
見ため潮もあまり流れていないのに底ダチをとると同時にトントンとオモリが逃げていく感じ。???
ありゃりゃって感じで大きくゆっくりと竿を振り上げてみると確かな魚信が手元に届いた。久しぶりの感触を楽しみながらゆっくりとリールを巻く。それでも水深が10M程度と浅いのですぐあがってくる。顔を見せたのは30cmをちょっときるくらいの良型のムラソイ。これが船中第1号。
「ホラ、トモのお客さん1投目から入れ食いで良型のせたよー。みんな頑張ってー!」
船長のアナウンスがこそばゆい。
餌を付けて再度投入。しばらくすると再び魚信。先ほどのソイよりは若干小さいけれど今度も良型があがってきた。こんどは赤い。カサゴだ。船長のアナウンスによるとこのカサゴが船中第2号。つまり私以外はだれもあげていない様子。
口の大きくて食い意地のはった根魚の場合、回遊魚なんかと違ってそこに魚がいれば必ずエサにくいついてくる。つまり単に運が良かっただけの話しだがなんか腕があがった気分で気持ちがいい。
結局そのポイントでは他のお客さんも含め追釣なしでポイント移動。
移動のたびに私にはソイ君やカサゴちゃんや黒メバルちゃんたちがイカツくデカイ顔で微笑んでくれるがどうも他のお客さんたちには愛想が悪い様子。
他のお客さんには申し訳ないが内心ムフフ状態の私だった。
移動途中で胴の間に入っていたお客さんが寄ってきて私のタルを覗き込みながら、
「上手ですねー。コツがあるんですか?」
(ちなみにその時私のタルには良型が5尾くらい入っていたがそのお客さんはまだ1尾も上げていない様子。)
「コツなんかないっすよー。オモリでコンコンと底とって待ってるだけですから。」
「でも根掛かりとかしません?」
「今日はあんまりしないですねー。そんなにきつい根じゃないんじゃないですか。」
(実際のところはそこそこの根だったのだけれどもここまで根掛かりによる仕掛け、オモリのロスがほとんど無く、これも気分が良かった理由のひとつだったのだ。)
「アワセとかはどーするんですか?」
「アワセはくれませんよ。アタリかな?って感じたらゆっくり竿を頭の上にもってくるだけです。ちゃんと喰ってたら竿に乗っかりますからあとはリール巻いてくるだけですから。」
(理論として正しいのかどーかわかんないけどとりあえず正直に自分のやり方を教えてあげた。)
「よーし、俺もガンバロー。」
次のポイントへの到着を知らせるかのようにエンジンがスローになるとそのお客さんは自分の席に戻っていった。
さてさて、船の位置が決まりブザーの合図と同時に仕掛けを降ろす。程なく胴の間のお客さんの竿が孤を描いた。無事良型ソイをゲット。私の方を向いて軽く手をあげてきた。
「良かったっすねー。」とかいいながら実はイヤーな予感...
ゴルフでも麻雀でもパチンコでもよくあるじゃないですか。ちょっとしたコトでそれまでのツキがすぅーっと引いていくあの感じ。
案の定、それからは根掛かりの連発。他の人は前半の不調を取り返すかのように竿をあげてる。それに引き換え私はポツポツと取り込みはするが仕掛けを交換してる時間のほうが圧倒的に多い状況。終いには仕掛けもオモリも手持ちがなくなり船上で買い込む始末。正午ちょっと前くらいに右舷胴の間のお客さんに40cmのヒラメがきたとの船長のアナウンスあり。夏とはいえ、ヒラメはやはり嬉しい外道。私も半場ヤケ気味に根掛かりで枝スの切れた胴付き仕掛けに50cm程度ハリスを結び急拵えのヒラメ仕掛けを用意し大き目のイワシを付け残り時間の勝負に向ったが結局ヒラメは不発。12:30に沖上がりとなった。
私の結果は
ソイ(28-31cm) × 4尾
ソイ(20cm) × 2尾
カサゴ(28-30cm) × 3尾
黒メバル(25cm) × 1尾
の計10尾でなんと8名のお客さんのなかで竿頭。
港に戻る際に中乗りさんから
「お客さん、おめでとー。トップだよ。これに名前と住所を書いといて。」
と大学ノートを渡される。
ちなにみ前述のヒラメをあげた方が次席との事。この方は船中最大の45cm1.8Kの大ソイもゲットしておりちょっとウラヤマシイ。
今回はもう少し数がでるかなと期待していたのでその点ではやや不満が残るものの良型が多く、また8名中ながらマグレにもトップもとれたので満足いく釣行と相成った。
ちなみに10尾全て下バリに喰ってきていた。上バリをエビエサとかにしたら、メバルとかがもう少しでたかなとも思う(ベラ&フグばっかりになったりして)。
晩飯。家族からのリクエスト通り、煮付け、椀種、刺し身と家族皆が十分満足いく食卓となったのは言うまでもない。
翌朝・・・
朝、サンスポを開くと釣況欄に私の名前。かつて仕事の関係ではメディアにのったことはあったがこーいう形ででるのは初めて。ラッキー!さあ、次はあるのかな!?