沖縄 宮古島パヤオレポート


[釣行日] 2001年8月29日(水)
[船宿] 沖縄 宮古島 有漁丸
http://www6.ocn.ne.jp/~sunakawa/
[釣り場] 宮古島南側パヤオ
[天候]    晴れ
[海況]    凪、波1.4〜2m
[釣り物] マグロ、カツオ、他
[釣り座] 左舷ミヨシ2〜トモ(仕立、船長含め3名)
[道具] 竿 宮古SP/2001model(自作 剛樹14mm、2.1Mリアル1ピース)
リール PENN INTERNATIONAL2 12T
ライン PE10号
[仕掛け] パヤオ専用20〜24号
ハリス ナイロン20号〜30号6〜10M
中オモリ 8号
[餌]  撒き餌 冷凍イワシ
付け餌 冷凍イワシ、冷凍アジ
[釣果] キハダ 4尾(最大30キロ、120cm超)
カツオ 3尾(2〜3キロ前後
シイラ ザクザク(最大メータ超)
※サイズはいずれも推定。船中合計。

やってきました宮古島。
8/28日、宮古空港に到着。今年もくることができました。
昨年は、おもいっきり台風とぶつかってしまい、一度も船に乗ることができなかったこともあり、また自作14mmのデビュー戦でもあり、ヤル気マンマンの宮古入りでした。
到着の夜、毎年お世話になっている島の知人ですなかぎレンタカー社長の博明さんから連絡があり、スケジュール後半になると台風の影響が出てくるかも知れないとの話しで翌29日の出漁を決定。到着早々の大勝負となりました。

いざっ出陣。
朝は8時半の出船の予定。このあたりが琉球っぽくいかにもテーゲー(いい加減!?)です。
約束の時間に港にいくとほどなく砂川船長も到着。氷、餌、弁当、飲料を積み込みつつ1年ぶりの再会の挨拶を交わし出港しました。
残念ながらお盆(宮古のお盆は旧暦で行われます)に観光客のラストスパート、更には夏植えのサトウキビの作業と忙しい博明さんは同乗できず、毎回一緒に乗っている博明さんオジサンと船長との3人での釣行となりました。
今回、博明さんにもミヤゲに自作竿を用意してきていたので一緒に並べて釣りたかったのでちょっと残念でした。
港をでて1時間弱。もーしばらくかかるかなと思っていたらエンジンがスローになりました。聞けば前回いった南のパヤオのちょっと手前にあるブイまわりで今はここにマグロがついているとの事でした。鳥もかなりついています。
「ちょっと試してみよーか?」との船長の声でスタートフィッシング。
チャミング用の冷凍イワシの中から姿のきれいなものをハリに付け、チャミングして第1投。10メーターも流さないうちにガツン!といきなりのあたり。ドラグをジージー滑らせてあがってきたのは小振りながら丸々したカツオ。宮古島に隣接する伊良部島は知る人ぞ知るカツオブシの産地でこのへんはその漁場でもあります。そういう意味では我が愛竿“宮古島SP”に相応しい魂を入れることができて大満足です。
その後しばらくシイラの入れ食いが続きました。

ここらでちょっとパヤオの釣り方を説明。
ちなみにここでの釣り方はいわゆるフカセ釣りです。8号〜10号程度の中オモリをつけて長めの仕掛を潮に乗せて流していきます。この日の船長の指示は大体40メータから70メータ程度流して待つようにとの指示でした。
付け餌は、撒き餌用の冷凍イワシの中から形の整ったものを使うほか、付け餌用と用意された冷凍アジを使用しました。サイズは20cm程度。細身で青みがったもので真アジともムロともちょっと違ってました。これの頭と腹ワタを手でちぎり捨て尾のほうに鈎をかけます。このような餌の付け方ははじめてでしたのでちょっとした驚きでした。
しばらくすると、ガッツン!と明確なあたり竿先というか竿全体に表れますのできちんとフッキングさせるため数回リールを巻きます。これがパヤオでの釣り方です。

シイラ、シイラ、シイラ
ヒット直後、沖合いで波しぶきをあげてジャンプする姿が見えると
「あー、またシイラ...」
流せど流せどアタリはシイラばかり。なかなか本命キハダからのシグナルは出ません。
途中2度ほどカジキの魚体も視認しましたがこれも不発。
しかしながら、万力(当地ではマンビキャー、マンビキ)の異名を持つシイラ、サイズもメーター級の連発ですので釣りとしてはとても面白いものです。
また、竿の調子、出来具合のチェックにもなりました(我ながら上等!でした。
単に素材がいいだけですがね)し、ドラグを使った釣りのトレーニングとしては最高のターゲットでした。
そうこうするうちに船長が艫で流していたドラムの漁仕掛に本命のアタリ。
慣れた手つきであっという間に推定10キロ弱の本命を抜き上げました。
ちなみに砂川船長は県漁協の指導員でもあり、漁の指導で本島などへも行かれてるそうです。
ほどなく、私の竿に今までないキョーレツなアタリ。巻いては持っていかれ巻いては持っていかれしながら、あと少しというとこで底に向って強い引き込み10メータ以上出されてしまい、いよいよ本命か?と思ったが見えてきたのはゆうにメータ超えのデコッパチシイラ。

そしてクライマックス
腹ごなし後もシイラ退治が続く中、午後2時頃艫でドラムのラインが走った!
船長が「やる?」と訪ねるので当然「ウン!」というと同時に床に投げてあった濡れ軍手をはめ、ラインに飛びつきました。
70mほど流していてラインはすでに100メータほどでていそう。
「大きぃ!」「力くらべしちゃダメ!」船長やオジサンからシッタ、激励が飛んできます。
前回、既に経験してるというもののやはり緊張の時間です。公園のシーソーのように本命と自分の力のバランスを取りながら少しづつラインを抜いてきました。
残り50メータになってからも、力は衰えず、時間を掛けて巻いた10メータがあっという間に20メータ出されるような繰り返しが続きます。
長い一瞬を過ごした後、ようやく魚体が旋回して船べりまで寄ってきました。
船長のギャフ入れで無事取り込んだ本命、自己最高レコードの更新を確信する丸々としたキハダでした。
1時間まではいかないにしろそれに近い時間をかけてました。
その後船長がもう1本獲った午後4時すぎ、大満足の納竿となりました。

港にて....
港への帰り道、新鮮な魚を送らせたいとの船長の心遣いから宅急便屋さんに港でスタンバイしてもらいまいた。午後5時に帰港すれば最終羽田行きに間に合い翌日には埼玉の自宅に到着するのです。
1メータのトロ箱2つ用意して待っていたくれた宅急便屋さんは魚をみたとたん、
「おっきいぃ、箱間に合わんかも....」
二人がかり箱に収めようとしたところやはり尾鰭分しっかりはみ出してます。
これで120-130cm前後と推測できました。目方に関してはプロといえる宅急便屋さんに確認したところ船長同様30キロは超えてると断言してもらいました。
「娘より大きい魚を獲るっ!」という数年来の目標を達成した瞬間です。
うれPよー!

最大寸のものを自宅へ、船長が獲った20キロ超を6月に手術した田舎の叔父への快気祝として送るよう宅急便屋さんに依頼すると同時にそれでもしっかり運賃は30キロ分にオマケしてもらいました。 :-P
お返しにシイラを5,6本持っていっていただきましたが(笑)。

残念だった、港から直送としてしまったのでホテルで待っていた妻や娘に見せられなかったこと。特にせっかく目標達成だったのに娘との背くらべの写真が撮れなかったのは心残りです。
とにかく、港では飛行機の時間との兼ね合いでアタフタやっていたので写真もほとんど残せなかったのは失敗でした。
せめて釣り上げた際に撮っておけばよかったのですが、、、、

そして宴会。
残った魚で当然その夜は宴会に突入。刺身にアラ煮、チャンプルーにシマー(泡盛)。
この日の大漁祝い、また、ちょうどこの日サトウキビの夏植えが終わったことでその豊穣祈願、登おじいや蛸獲り名人のオジサンら島の知人がわやわや皆寄り合ってくれて楽しい宴となりました。こうなると宮古ではおとーりがぐるぐるまわされます。
おとーりとは、宮古流儀の酒の飲み方で口上を述べながら楽しく杯をまわしていくものです。私自身、酒はさほど強くないのですがこの雰囲気は格別です。
ということで今年も特別の1日を堪能することができました。
宮古の美ら海と島んちゅの仲間たちに感謝です。

させさてマグロの行方は、、、
翌日には無事埼玉の自宅に届いたそうです。留守番の両親2人でエッチラオッチラ捌き、半身は自宅分も含め近所に住む弟のところや取引先やら10件近くに配ったそうです。残り半身と頭、尾鰭は、川口に住む釣友T氏のもとへ。運動会の打ち上げの席を飾ったようです。皆喜んでくれたようでなによりでした。
写真がないため同乗者以外では両親と友人T氏だけがその証言者となってくれることでしょう。
こうして今年の宮古パヤオアタックは幕を閉じました。

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Copyright 1997-2002 F's FAMILY All rights reserved.
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